1歳の赤ちゃんが歯磨きを嫌がるのは当然です

子どもの歯である乳歯は、生後6~8ヵ月ごろに生え始めます。つまり、赤ちゃんの歯磨きはそれくらいの時期から始めなければならないのですが、1歳くらいは歯磨きを嫌がるお子さんが大半を占めるといっても過言ではありません。実際は、保護者の方は1歳の歯磨きを嫌がるお子さんに苦労しているかと思います。
そこで今回は、1歳の赤ちゃんが歯磨きを嫌がる理由や効果的な歯磨きのやり方について、東船橋のスマイルデンタルクリニックがわかりやすく解説をします。
1歳の赤ちゃんが歯磨きを嫌がる理由
自分の歯磨きと同じようにブラッシングしているつもりなのに、なぜかうちの子は歯磨きを嫌がる。それは次に挙げる理由があるからです。
【理由1】お口の中が敏感だから
私たちの唇やお口の中は、神経がたくさん走っていてとても敏感です。それは赤ちゃんも大人も変わりはありません。ただ、赤ちゃんはガーゼや歯ブラシで歯を磨く必要性を理解していないので、単純に敏感な部分を触られることが不快な気持ちしか抱きません。そう考えると1歳の赤ちゃんが歯磨きを嫌がる理由もすんなり理解できるかと思います。
【理由2】イヤイヤ期だから
1歳から3歳くらいまでは、自我が芽生える時期であり、お子さんの自己主張も強くなってきます。そうしたイヤイヤ期による影響が1歳の歯磨きの場面でも見られることがあります。
【理由3】歯磨きをする体勢が不快だから
赤ちゃんを無理に押さえつけたり、不自然な体勢で歯磨きしたりすると、それを不快に感じて嫌がることがあります。
【理由4】歯磨きする力が強い
1歳の赤ちゃんに対して大人と同じ感覚で歯磨きをすると、痛いと感じます。また、歯ブラシの質感や歯磨き粉の臭いが苦手で、歯磨きを嫌がることもあります。
歯磨きを嫌がる1歳の赤ちゃんの対処法
このように、1歳の赤ちゃんが歯磨きを嫌がるのには、相応の理由があるので、親御さんが適切に対処してあげることが大切です。以下に挙げる方法を実践することで、お子さんが歯磨きを嫌がる気持ちを緩和できます。
【対処法1】歯磨きに慣れることから始める
乳歯が生えてきたからといって、いきなり歯ブラシでゴシゴシ磨くのはよくありません。まずは赤ちゃんの唇や歯に優しく触れてあげて、その感覚に慣れることから始めましょう。そこから徐々に歯磨きへと移行していきます。
【対処法2】歯磨きの体勢を工夫する
0~1歳くらいまでは、授乳と同じ体勢で、1歳以降は、ひざの上に赤ちゃんの頭を乗せる寝かせ磨きがおすすめです。
【対処法3】歯磨きのお手本を見せる
親御さんが歯磨きをする姿を見せると、お子さんはそれをマネしたいと思います。その気持ちを利用して、歯磨きへの興味関心を高めていきましょう。
【対処法4】かわいい歯ブラシや匂いのある歯磨き粉を使う
お子さんが喜ぶようなキャラクターの歯ブラシや美味しい匂いのする歯磨き粉を使うと、歯磨きが楽しくなります。
【対処法5】1日の歯磨きの回数を増やす
歯磨きは、1日に行う回数を増やすことで、慣れるまでの期間も短くなります。その際、1回あたりのブラッシングの時間を短くすれば、お子さんの心身への負担も軽くできることでしょう。
【対処法6】赤ちゃんの気分を盛り上げる
歯磨きをする時に歌を歌ったり、ごっこ遊びを採り入れたりすることで、赤ちゃんの気分は盛り上がります。ブラッシングが終わった後にたくさん褒めてあげると、歯磨きの時間がより楽しくなります。
1歳の赤ちゃんへの歯磨きのやり方
最初の歯が生え始めてから1歳くらいまでは、「だっこ磨き」で歯磨きしてあげましょう。赤ちゃんにおっぱいをあげる体勢と同じなので、このやり方は親御さんも比較的始めやすいかと思います。
1歳以降は生えてくる乳歯の本数も増えてくるため、安定した体勢での歯磨きのやり方が適しています。具体的には、親御さんがひざを少し開いて正座をして、その上に赤ちゃんの頭を乗せた状態で歯磨きをしましょう。この「寝かせ磨き」というやり方は、1歳の赤ちゃんに最も適した方法といえます。
1歳の赤ちゃんへの歯磨きはここに気をつけよう
1歳の赤ちゃんが歯磨きを嫌がるのには、必ず理由があります。それは上段で取り上げた4つの理由が該当するのですが、1~3までは上記の対処法と1歳の赤ちゃんへの歯磨きのやり方で解決できるケースが多いです。4つ目の「歯磨きする力が強い」は、親御さんのトレーニングが必要となります。
そもそも私たちは、歯科医療従事者でない限り、他人に歯磨きをするという経験が皆無です。多くの人は、自分で歯磨きする感覚で1歳の赤ちゃんのブラッシングを始めてしまうため、当然ですが不快な思いをさせてしまいます。ケースによっては、歯茎から血が出る症状が見られることもあるでしょう。そうなると1歳の赤ちゃんはますます歯磨きを嫌がります。そこで効果的なのが最初の乳歯が生えてくる頃から歯医者さん通いを始めることです。
例えば、当院では、1歳の赤ちゃんに対する予防処置や親御さんへの歯磨き指導なども行っております。1歳の赤ちゃんに対しては、どのくらいの圧力でブラッシングしたらいいのか、1日何回歯磨きするのが最適なのかなど、すべての親御さんが抱える口腔ケアの悩みをきれいに解消することができるでしょう。
その結果、1歳の赤ちゃんの歯磨きで歯茎から血が出ることはもちろん、歯磨きを嫌がることも防げます。当院では、1歳の赤ちゃんにおすすめの歯ブラシや歯磨き粉もご紹介できますので、関心のある方はいつでもお気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、1歳の赤ちゃんが歯磨きを嫌がる理由や対処法について、東船橋のスマイルデンタルクリニックが解説しました。1歳の赤ちゃんは、お口の感覚が敏感、イヤイヤ期による影響、歯磨きをする体勢が悪い、ブラッシング圧が強いなどの理由で、歯磨きを嫌がります。特に歯茎から血が出るやり方で赤ちゃんの歯磨きをしている場合は要注意です。これらは親御さんが正しい知識とケア方法を身に付けることで解決できますので、諦めずに一つひとつ頑張っていきましょう。当院までご相談いただければ、赤ちゃんの歯磨きに精通したスタッフが全力でサポートいたします。

院長 椎名 康雅

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