スマイル矯正ブログ
Smil's Blog

矯正器具の上からマウスガードできる?スポーツとマウスピースに関する疑問に答えます

趣味や仕事でスポーツをされている方は、矯正器具が邪魔になってスポーツができなくなることに不安を感じているかもしれませんね。とくにマウスガードを必要とするスポーツをしている場合、そもそも矯正器具の設置が困難となりそうなものです。今回はそんな歯列矯正とスポーツに関する疑問にお答えします。

歯列矯正のマウスピースとマウスガードは何が違う?

歯列矯正では、一見するとマウスガードと同じような装置を使って歯並びを整えます。それならば歯列矯正のマウスピースでマウスガードの働きも兼務できるのでは?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、それは不可能です。

なぜなら、歯列矯正のマウスピースとスポーツ用のマウスガードは、形から硬さ、歯に与える影響まで、さまざまな違いがあるからです。

形の違い

歯列矯正のマウスピースは、患者様それぞれの歯列とほぼ同じ形をしています。マウスピース矯正の代名詞ともいえるインビザラインであれば、歯茎の部分も覆われておらず、極めてシンプルかつ小型の装置となっています。

一方、マウスガードは歯列だけでなく、歯茎も広範囲に覆う形を採っています。比較的大型の装置であり、頑張って口を閉じなければ自然と開口してしまうほどです。

硬さの違い

マウスガードは、外からの衝撃から歯や口腔粘膜を守るために装着するものであり、それ相応の硬さと柔軟性を備えています。ゴムのような弾力を感じることもありますが、基本的にはプラスチックで作られています。その点は矯正用マウスピースと同じです。ただ、歯列矯正のためのマウスピースは比較的やわらかく、強い衝撃が加わると割れてしまいます。

歯に与える影響

マウスピース型矯正装置は、当然ですが「歯を動かすこと」を使用目的としています。歯に対して積極的に力を加えているのが歯列矯正のマウスピースなのです。スポーツで用いるマウスガードは「歯を守ること」が使用目的であり、装置自体が歯に影響を与えることはありません。つまり、この2つは装置の使用目的自体がまったく異なるのです。

マウスピース矯正中にスポーツできる?

上述したように、歯列矯正のマウスピースとスポーツ用のマウスガードは、使用目的が異なるものなので、それぞれの機能を代替することはできません。ですから、矯正用マウスピースを装着しているからといって、スポーツ中のケガを防止できるわけではないのです。そこで気になるのが“マウスピース矯正中にスポーツはできるのかどうかですよね。

ほとんどのスポーツはできる

マウスピース矯正中であっても、大半のスポーツはプレイすることができます。例えば、サッカーや野球、ゴルフなどはインビザラインのアライナーを着けた状態でも問題なく楽しめます。アライナーを一度装着していただくとわかるかと思いますが、走ったりジャンプしたり、サッカーボールを蹴ったりする際に装置が邪魔になることはまずありません。

接触の多いスポーツは要注意

アメリカンフットボールやアイスホッケー、ボクシング、ラクロス(女子)といったプレイ中、他の選手と激しく接触するスポーツは要注意です。顔面に衝撃を受けた際に、マウスピースが壊れて、歯や口腔粘膜に外傷を追うリスクがあります。これらは基本的にスポーツマウスガードの装着が義務付けられている種目です。

矯正器具の上からマウスガードできる?

マウスガードの装着が義務付けられているスポーツをされている方は、矯正器具を着けることで外傷のリスクが上昇するのは確かです。けれども、矯正器具の上から適切なマウスガードを装着することで、外傷のリスクを可能な限り低減できます。

とくに金属製のブラケットとワイヤーを設置している場合は、マウスガードを積極的に製作した方が良いといえるでしょう。それは上述した外傷リスクの高いスポーツに限りません。

矯正器具は壊れないの?

矯正器具の上からマウスガードを装着すると、装置の破損が気になりますよね。その点は歯科医師の腕の見せ所です。知識や経験が豊富で技術力の高い歯科医師であれば、矯正器具の機能を残したまま、強い衝撃が加わっても破損しないような形のマウスガードを製作できます。

スポーツ選手は歯列矯正した方がよい?

矯正器具はスポーツの邪魔になるイメージが強いですが、より高いパフォーマンスを求める人ほど、矯正治療の有効性も高まります。歯列矯正によって歯並びを正常化すると、次に挙げるようなメリットが得られるからです。

集中力が高まる

歯列矯正では、歯並びだけでなく噛み合わせまで整えることができます。上下の歯が正しい位置で噛み合うと、いざというときに集中力を高めやすくなります。身体の左右のバランスも整うため、一つひとつの動きが安定し、パフォーマンスの精度も向上します。

ケガの防止につながる

出っ歯や八重歯、受け口といった歯列不正・不正咬合は、口腔の外傷リスクを高めます。それらを歯列矯正によって改善することで、ケガの防止につながります。

必要な栄養素を摂りやすくなる

歯列矯正で噛み合わせが良くなると、食べ物を効率良く噛めるようになります。硬いものや弾力性のあるものなど、さまざまな食材をしっかりそしゃくして飲み込めるようになるため、スポーツ後の疲労回復やエネルギー補給に必要な栄養素をきちんと摂れるようになります。この点もアスリートの方にお伝えしておきたい歯列矯正のメリットです。

まとめ

今回は矯正治療とスポーツとの関連について解説しました。矯正器具の上からスポーツマウスガードを作れることは、意外に知られていないかもしれませんね。また、歯並び・噛み合わせを正常化することでスポーツのパフォーマンスが向上する点もぜひ知っておいていただきたいです。

そんな歯列矯正やマウスガードについてさらに詳しく知りたい方は、いつでもお気軽に東船橋駅から徒歩1分のスマイルデンタルクリニックまでご相談ください。当院は矯正治療を得意としている歯医者さんです。

(Visited 8,863 times, 5 visits today)
The following two tabs change content below.

院長 椎名 康雅

東京歯科大学で矯正治療認定医資格を取得し。同大学病院に勤務 平成15年にスマイルデンタルクリニックを開業 平成24年、スマイルデンタルクリニック矯正歯科/スマイルデンタルクリニック小児歯科を開業。 歯科医師のための勉強会「椎名塾」主宰。

最新記事 by 院長 椎名 康雅 (全て見る)

さあ、インビザラインをはじめよう ・歯科医に教える矯正歯科医が診療 ・船橋最安クラスの料金 ・インビザラインフル・GOに対応