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歯並びは子どもに遺伝する?歯並びが悪くなる遺伝以外の理由とは

歯並びが悪い方は、子どもができた時にそれが遺伝しないか不安に感じるかもしれません。ご自身が受け口や出っ歯、乱ぐい歯などで苦労している場合は、それと同じ思いを子どものさせたくないと思うことでしょう。

歯並びは、見た目の問題に加えて、お口のさまざまな機能にまで悪影響を及ぼすものなので、母親や父親からの遺伝の有無やどっちに似るかなどを詳しく知りたい。今回はそんな疑問に東船橋駅徒歩1分のスマイルデンタルクリニックがお答えします。

親の歯並びは子どもに遺伝する?遺伝しない?

親子の歯並び

結論からいうと、父親や母親の歯並びは、子どもに遺伝することがあります。これはその他の身体の特徴と同じです。例えば、父親が一重まぶたで、母親が二重まぶたのケースで、子どもが二重まぶたとなることがありますが、この場合は母親の遺伝子が強く現れたといえるでしょう。同様に、受け口や出っ歯、乱ぐい歯といった歯並びも父親や母親にそうした特徴があれば遺伝する可能性も十分考えられます。

遺伝しない場合もある?

父親と母親が低身長であるにもかかわらず、子どもの180センチ以上の高身長になることがありますが、この場合は両親の特徴が明確に遺伝したとは言い難いです。これを歯並びに置き換えると、父親が出っ歯で、母親が受け口のケースで、子どもはまったく正常な歯並び・噛み合わせを獲得することも珍しくありません。このケースは、父親と母親の遺伝子の特徴が相殺し合って正常な歯並びになった可能性や、歯並びに関してはあまり遺伝しなかった可能性も考えられます。

もちろん、子どもの遺伝子というのは父親と母親の染色体によって構成されているため、必ず遺伝はするのですが、歯並びがどっちに似るかはゼロか百で判断できるものではないのです。

親の歯並びが遺伝しやすいケース

上段では、親の歯並びが遺伝するか否かは誰にもわからないと述べましたが、比較的遺伝しやすいケースがあります。それは骨格的な異常を伴う歯並びです。

具体的には、親の上の顎の骨が大きい場合は、出っ歯である上顎前突(じょうがくぜんとつ)、下の顎の骨が大きい場合は、受け口である下顎前突(かがくぜんとつ)が子どもに遺伝しやすいです。顎の骨が小さい場合は、スペース不足による乱ぐい歯(叢生)が見られることが多いです。こうした歯並びも父親と母親のどっちに似るかは予測不可能ですが、比較的遺伝しやすいことを知っておいてください。

子どもの歯並びが悪くなる遺伝以外の要因

子供の歯並びが悪くなる要因

ここまでは、子どもの歯並びと遺伝との関連について解説してきましたが、それ以外の要因も気になるところです。実際、子どもの歯並びは、遺伝以外の要因によって悪くなるケースも少なくありません。父親と母親ともにきれいな歯並びをしているのに、なぜか子どもだけ乱ぐい歯やすきっ歯などになったら、遺伝以外の要因が強く関連しているのかもしれません。

【要因1】口腔習癖

お口周りの悪い習癖は、歯並びや顎の発育に直接的な悪影響をもたらします。

  • ・お口ポカン
  • ・口呼吸
  • ・指しゃぶり
  • ・爪を噛む癖
  • ・唇を噛む癖
  • ・舌を前に出す癖

お口ポカンとは、文字通りお口がポカンと開いた状態で、口呼吸を伴うことがほとんどです。この状態だと口腔周囲筋が弛緩して、食べる・飲み込む・しゃべる・呼吸する機能の発育が阻害されます。口唇からの圧力も弱くなり、舌の位置も不安定となることから、出っ歯が促されたり、上顎骨の発育が遅れたりするのです。爪や唇を噛む癖、舌を前方に突き出す癖は、前歯部の歯並びを直接的に見出す原因となり得ます。

【要因2】悪い生活習慣

  • ・頬杖をつく癖
  • ・猫背などの悪い姿勢
  • ・うつ伏せ寝、横向き寝
  • ・軟らかいものを好んで食べる
  • ・片側だけで噛む癖

頬杖をついていると、片側の顎に過剰な負担がかかって、骨格の歪みを引き起こすことがあります。猫背やうつ伏せ寝、横向き寝などの悪い姿勢も顎や骨格の異常を招きやすいため、十分な注意が必要です。

子どもの歯並びは、不適切な食習慣によって悪くなることもあります。あまり噛まずに飲み込めるものばかり食べていると、顎の筋肉や骨が鍛えられず、十分に発育しないまま永久歯が生えてきます。その結果、スペース不足を招き、出っ歯や乱ぐい歯などが誘発されるのです。食事の際に片側だけで噛む癖は、歯並びを直接的に悪くすると同時に、骨格の歪みにもつながりかねません。

お子様の歯並びが気になる方へ

子どもの歯並びが気になる

このように、父親と母親の歯並びは、子どもに遺伝する可能性があるため、お子様の歯並びが将来的に悪くならないか不安な方や、もうすでに気になる症状が認められる方は、お気軽に東船橋のスマイルデンタルクリニックまでご相談ください。まずは初診相談にて、お子様の歯並びに関するカウンセリングを実施いたします。

希望される方には、精密検査を行って、お子様の歯並びの状態や親御様からの遺伝の有無などを正確に評価します。お子様の歯並びが父親と母親のどっちに似るのか、これから矯正治療が必要になるのかなどが気になる方には、精密検査による資料採取および診断をおすすめしております。

ちなみに、精密検査ではデジタルレントゲン撮影、口腔内写真撮影、模型採取などを行います。その上で必要になる矯正法や治療の手順、治療期間などをご説明します。治療にかかる費用など、疑問に思われる点などがあれば何でもお尋ねください。

まとめ

今回は、父親と母親の歯並びが子どもに遺伝するかどうかについて、東船橋のスマイルデンタルクリニックが解説しました。父親と母親の歯並びは、明確に遺伝することもあれば、その他の要因によって遺伝が不明確になることも多々あります。また、その他の全身の特徴と同様、歯並びも父親と母親のどっちに似るかは誰にもわかりません。

とはいえ、子どもの歯並びの特徴は親から遺伝する割合が比較的高いことから、父親と母親に骨格的な異常を伴う出っ歯や受け口が見られるケースは要注意といえます。そんなお子様の歯並びや骨格に何か気になる点がある場合は、お気軽にご連絡ください。初診の予約はオンラインでも受け付けております。

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院長 椎名 康雅

東京歯科大学で矯正治療認定医資格を取得し。同大学病院に勤務 平成15年にスマイルデンタルクリニックを開業 平成24年、スマイルデンタルクリニック矯正歯科/スマイルデンタルクリニック小児歯科を開業。 歯科医師のための勉強会「椎名塾」主宰。

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